2011年9月7日水曜日

北海道

北海道に行ってきました。
0905は,新学術領域(生合成マシナリ:生物活性物質構造多様性創出システムの解明と制御:及川代表)の「ブレインストーミング会議」に出席するためです。生物情報データベース,とくに植物や微生物のつくる二次代謝/生理活性物質の代謝経路や化合物情報をいかにしてデータベース化するか,それを駆使することによって,どんな新しい研究展開が可能とできるのか,について熱い議論がなされる意義深いものでした。

翌0906日は特別講演会。とくに広川貴次先生(AISTお台場)の講演では,タンパク質相互作用の阻害剤となる分子を,計算機科学を駆使して探し出すという迫力あるものでした。化学もモノづくりも,もう今の時代,計算機なしには立ち行かないなあ...。ため息でちゃいました。研究室一同,異分野をもっともっと勉強しないと...。

2011年9月1日木曜日

藻類研究はじめました


JSTさきがけ「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」に採択されました。

仲間たちも大喜び。「あれ買える!」「コレ買える!」「梅野が傍をうろうろしなくなりそう!」
これからは,シアノバクテリアなどを用いた物質生産にも力をいれてゆきます。
グループ全体で新しい分野を学ぶ機会を得ることが,何よりも嬉しいです。

同じく千葉大工学部の岩坂 正和先生も一緒です。


2011年7月14日木曜日

研究室紹介:


今年は例年に増して簡素化された研究室紹介で、学生諸君も期末テストのあとの重い足取りで、どたばた研究室見学をしてました。そのわりには、私たちの離れた研究室にも多くの学生が来てくれて、今年はこと,「やりがい」がありました。


20分ツアーという段階で既に拗ねていた私は、研究室の仲間たちに全てを委ねました。でも、これが良かった。皆が3年生諸君にリスペクトを払ってよい情報提供をしていたようです。学生が知りたい情報は、先輩にしか伝えられないかも。来年も是非プロデユース頼みたいと思います。


さて、研究室にとって良き仲間をリクルートするのは、最重要課題の一つのはなずなのですが、毎年、学生諸君の前に立つと、何を訴えるべきか困ります。欧米の研究室紹介なら100%コンテンツで押しまくりですが、過去5年、研究内容と分野の魅力ばかり訴えすぎて「どん引き」を積み重ねてきたので、今年は内容については触れませんでした。…でも結局それを訴えないと…消化不良で「溜まり」ますね。そもそもコンテンツを抜かれたら、我々科学者には何が残るのでしょう…(人格?教え方?雰囲気?…塀の中で10年も試験管をふってた我々は、社会常識を全部学び損ねています)。


全国的傾向とも聞きますが、研究室選びが年々コンテンツレス化するのは、智の劣化を助長しているみたいで背任意識があります。我々の発信する情報の質を学生諸君にしっかり値踏みされる緊張感は、学科全ての研究の発展によい影響をあたえるはず。教員が照れあって「うちはいいよお!」と云いづらい状況では、学生に判断基準も、科学技術に思いを馳せる機会も提示し得えない。何か良い仕組みはないものでしょうか...。


学生諸君には、自分のキャリアパスとの整合性を鑑みて、「ああ、ここなら価値ある冒険ができそうだ」と納得してウチの門を叩いてほしいものです。なんたって、縁があるのは2研全体で8名、梅野Gでは最大4名。是非とも、バイオサイエンス/バイオテクノロジーが「面白そう」と思うひとに来てほしいです。

2011年6月17日金曜日

SB5.0(ポスター会場)

W-Dice-Kz
合成生物学といえば,木賀大介(ダイスケ)さん(東工大)。
千葉のダイスケ(私)とのツーショットです。

一緒に2006にiGEM始めた同士でもありますし,年齢も名前も同じ,ということで,意識しちゃいます。ことしは千葉はiGEM活動お休み中なので,久々のreunionでした。



木賀さん情報:「細胞創る研究会」会長。
非天然アミノ酸の,人工遺伝子回路,,,,その他諸々uniqueなこといっぱいやっています。テレビ露出度も高いです。木賀研のドクターの学生さんたちもウチの学生たちと仲良くしてくれてます(→URL)。


2011年6月16日木曜日

国際合成生物学会議(Stanford)


SB5.0(国際合成生物学会議)で発表してきました。

田代君と福冨君の開発した,新しい遺伝子スイッチの進化デザイン法について話してきました。

700人もの前で話すのは初めてでしたが,こんなに大きな反響を得たのも初めてかもしれません。15分の内容を,発表間際に12分に(まきで)と云われてかなり焦って捲し立てましたが,沢山のひとが真剣に聞いてくれているのが分かりました。
オタオタしてますが,もうすぐYouTubeにあがるらしいです。

私たちの手法は,Goerge Church研究室(Harvard),Drew Endy研究室(Stanford)などに教え,試してもらっています。ほかにも,ウプサラ大学の人たちがシアノバクテリアの遺伝子スイッチ工学につかいたいとか。。。。ちょっと我々の研究と競合しちゃいますが,この技術が普及してくれるならば,別にいいか?

ちなみにこの写真,樫田さんという京大・井上/斎藤研究室のD3の人がとってくれました。この学生さん,次の合成生物学を担うYoung scientist枠で堂々と発表してました。若干2X歳.... 自分にそういう力はなかったなあ,,,,