早稲田大学ビジネススクールと日経ビジネススクールの企画する「MBA Essentials テクノロジー総合コース」に講師として参加します.ほかにも森島繁生先生(生成AI),尾崎弘之先生(核融合),野本朋美先生(宇宙ビジネス),など,早稲田の究極コンテンツが並びます.
〜〜〜私の担当するコマのオワコンテンツ〜〜〜〜〜
生物によるモノづくり・モノ開発
化成品、マテリアル、燃料、医薬、食料— 一見ばらばらに見えるこれらの産業には、実は明確な共通点があります。すべて「モノ」をつくる産業である、という点です。
生物は、40億年分の試行錯誤が詰まった究極の分子工場です。遺伝子操作技術の進化により、その工場を設計図レベルから書き換え、産業に組み込むことが可能になりました。これにより、化成品・素材・燃料から医薬・食品まで、石油化学に代わるカーボンニュートラルな生産基盤が立ち上がりつつあります。こうした潮流の中で、「合成生物学」を名乗る研究者とスタートアップが、世界的に急増しています。
さらに重要なのは、生物が単なる製造装置ではない点です。生物は「発明する仕組み」——すなわち進化という探索アルゴリズム——を持っています。この仕組みを人為的に超高速で回すことで、この世に存在しなかった分子機能や素材特性を創出することすら可能になり始めています。
本講義では、こうした「生物によるものづくり・もの開発」がどこまで到達しているのか、その最前線を共有します。そのうえで、これらの技術をいかにして競争優位に変え、事業化し、新たな産業を立ち上げるのか。技術の可能性とビジネスの現実を往復しながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。



