2026年5月3日日曜日

梅野が「日経ビジネススクール」の講師をつとめます(8月6日)

早稲田大学ビジネススクールと日経ビジネススクールの企画する「MBA Essentials テクノロジー総合コース」に講師として参加します.ほかにも森島繁生先生(生成AI),尾崎弘之先生(核融合),野本朋美先生(宇宙ビジネス),など,早稲田の究極コンテンツが並びます.

〜〜〜私の担当するコマのオワコンテンツ〜〜〜〜〜

生物によるモノづくり・モノ開発

化成品、マテリアル、燃料、医薬、食料—  一見ばらばらに見えるこれらの産業には、実は明確な共通点があります。すべて「モノ」をつくる産業である、という点です。
生物は、40億年分の試行錯誤が詰まった究極の分子工場です。遺伝子操作技術の進化により、その工場を設計図レベルから書き換え、産業に組み込むことが可能になりました。これにより、化成品・素材・燃料から医薬・食品まで、石油化学に代わるカーボンニュートラルな生産基盤が立ち上がりつつあります。こうした潮流の中で、「合成生物学」を名乗る研究者とスタートアップが、世界的に急増しています。
さらに重要なのは、生物が単なる製造装置ではない点です。生物は「発明する仕組み」——すなわち進化という探索アルゴリズム——を持っています。この仕組みを人為的に超高速で回すことで、この世に存在しなかった分子機能や素材特性を創出することすら可能になり始めています。
本講義では、こうした「生物によるものづくり・もの開発」がどこまで到達しているのか、その最前線を共有します。そのうえで、これらの技術をいかにして競争優位に変え、事業化し、新たな産業を立ち上げるのか。技術の可能性とビジネスの現実を往復しながら、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

2026年3月24日火曜日

ミスターオークレ降臨

進化工学に関する,基本問題です
(中間テストに出すかも)

問1:これはなんでしょう?
a)クラゲの親子
b)現代作家のつくったシャンデリア
c)温泉マークの3Dオブジェ
d)水耕栽培された宇宙植物


答えは.......
こたえは.....
こ,た,え...は......

正解:
e)オークレで惨殺(融解)された 96 Deep well plateたちの亡骸


これをやらかした奴....斬首!





2025年10月21日火曜日

リボソームの「悪夢」使い,茶谷悠平魔導士来たる

岡山大の茶谷悠平博士の学術講演会がありました.

DNAのアミダイト合成にも,なぜかうまくつくれないNightmare Geneというのがあるようですが,化学的にもう少し「自己主張のすぎる」ポリペプチドもやはりNightmare sequenceというのはあるようです.茶谷先生はこの「悪夢」を解決する,いわば,リボソーム業界の「獏(バク)」のような研究をなさってます.

同時に茶谷さんは,リボソームに嫌がらせをし,細胞にあえて悪夢をみせるWitchな研究もしていることが判明.かれの魔法を恐れてか,2時間近い講演で,寝る勇者は皆無でした.質問も20?いや25くらい出たかしら.....タンパク質工学を専門とする現場人にとっては,それだけ興味をそそられるネタだったようです. ナイス!関さん.

講演のあとは,いつものようにHackerthonですね:茶谷研の研究を深化するために,進化工学がどのように貢献し得るか,1時間くらい議論をしました.

結局いい議論も,すべては酒で流れ希釈されてしまうのが常.これまた関チョイスで.彼が気になってた店に突撃.とてもおいしかったけど,財布にはマジNightmareでした.この罪に対しては,すでに始まっていた「痛◾️」で禊が終わってた....ゆえに科学の神も,この罪は赦してくれることでしょう.いや赦す.


2025年9月27日土曜日

先輩からのメッセージ(応化会)...のアフター

卒業生の加藤涼大さん(2024年度修了)と安藤大翔さん(2023年度修了)が,応化会イベントで西早稲田にやってきました. 盛会だったようでよかったです. 先輩たちと*みたくて,後輩たちは昼も夜もずっとソワソワ.... 交流会が終わったあと,20時kick offでヤバい時間まで久々に**ました. 現在の業務のやり甲斐を聞くのは嬉しいです.僕らも負けずに熱く生き(研究し)ましょう!
じつは梅野研,今日は,M2の土曜発表祭でもありました. ちゃんと先輩と飲ませてやるからさ,昼の間はちゃんと議論しなきゃダメだからな...(あと応化イベントもね).
後輩たちへのお土産を忘れてきた安Do先輩は,もう一度やり直し.近日別日に飲むことになりました.

2025年8月23日土曜日

木村友紀博士・ついにイギリスへ出発

木村友紀博士が最後の後片付け(サンプル整理)に研究室にやってきました.

千葉大のiGEM時代から10余年,ずっと梅野研で進化合成生物学の道を極め続けた求道者です.梅野研が早稲田大学に移籍した2021年の先遣隊,すべての苦労を分かち合った戦友でもあります.
この先のキャリアどうするか....やっぱり世界に出るのは美しい正解のひとつ.次のステージをImperial College LONDONMark Isalan研究室に定め(→チョイスがこれまた木村イズム全開ですな...).この人,かなり遺伝子制御回路設計学でもトップランナーでありながら,我々が最近始めた Zinc Finger Proteins研究の草分け的な研究をしていた当該モチーフの権威でもあり....申し分のない修行先ですね.イギリスでも,ますますオタク道を極めてくださいね.
土曜に,お忍びでやってきたキム兄と思いがけなく「さし飲み」チャンス!?.....が叶わなかった吉村くん.渡航前のキム兄に風邪を感染したくないという想い.そしてそれは「キム兄への感謝」が,実験したい気持ちに負けた瞬間でもあったかもしれない.

連日の渡航準備で疲れてそうだったけど,最後のわがままを言って無理やり取り付けた飲み会でした. ん?キム兄,早稲田辞めてえらい若返ったな.... 酒を飲んでもなお続く,師弟(妹)コンビで日本最後のDiscussion.例の原稿,是非とも成仏させましょうね.爺もついてゆくのが大変で.....老体に鞭打ってがんばります.

2025年6月5日木曜日

6/05 イースト使い,冨永将大博士 来る

冨永将大 博士(神戸大)

6月05日2限(54-302)

学術講演会(→ 早稲田大広報HP


酵母人工プロモータのシンプルデザイン

微生物ものづくりの多くは,バクテリア(微生物)か酵母(真核生物)で行われる.とくに酵母は,人類が8000年おせわになってきたため,パスツールの時代から勢力的に研究されきた生物である.また,ヒトを含む真核生物のモデル生物として,医学・生物学研究者による,膨大な知見の蓄積がある.
にもかかわらず,その転写制御系などのラインナップは意外なほど少なく,自由度の高い集積型合成生物学は困難であった.講演者は,「大腸菌でできるすべてを酵母でもできるようにする」をスローガンに,その転写プロモータの再デザイン技術を創ってきた.本講演では,氏の開発した真核生物のプロモータ開発プラットフォーム(→プレスリリース)の仕組みとそれがもたらした設計原理(→プレスリリース)について解説していただくとともに,氏の描く「酵母の大腸菌化」「酵母のヒト化」という生物工学の未来像について語っていただきました.


質疑応答が50分も続く....

〜酵母のプロモータの強度や緊縮性はどのように決まっているのか?
〜研究者はどうして何十年も,ものすごく不自由な遺伝子発現系に甘んじなければいけなかったのか?
〜我々は,どこまで自由にそれをどこまリデザインできるのか?
〜なぜバクテリアにも人にも植物にもウイルスはいるのに,酵母にはそれがないのか....?
〜そして,,,,合成生物学者はどのように基礎微生物学に貢献できるのか..... ?

学生諸君も,研究者の人生について多くを学んでくれたはず.私は,梅野研出身者はどうして,かくも正しき研究努力ができるのか,この謎について考えていました.
あ,そうか.彼らの先生が優れた教育をしたからなんですね, 
納得です.

前夜祭.


2025年5月27日火曜日

7/16 グラフト魔法使い,石原 量 博士 来襲

 7月16日3限〜

石原 量 博士(順天堂大学医学部・准教授)
学術講演会(予定)(場所未定)

なぜmicroCHIPでmicroRNAを検出するとValiosoなのか?


愛と希望を背負ったひとりの拳士!! 
今、最後の戦いの幕が開く!! 
次回、北斗の拳! 
『グラフトよ,永遠に」!

大学院時代,東京電力福島第一原発から海に漏れ出したセシウムを回収する大スケール事業にコアメンバーとして参加し,高性能セシウム吸着剤の実用化に成功した.この輝かしい成功体験の傍ら,「役立ちすぎる化学」のアカデミズム欠如に悩み続ける.結局,その博士時代の全てをかけて,石原青年は,吸着材設計に,あるシンプルな「設計学」をウ打ち立てることになる.自らアカデミズムの扉をこじ開けた石原氏は,理研に移籍し,一転,7桁もスケールダウンしたマイクロ流路の設計学にハマり,メディカルユースの分析デバイス開発に携わる.この研究遍歴を経て独立したこの漢(おとこ)は,一体何を目指すのか.世話人(梅野)には,「ミニプレやPCRみたいなものが生まれた」気がしています....

ちなみに4限には,そのまま流れで講師の生み出した画期的な技術と進化分子工学屋が邂逅して何か新しい技術・学問が生み出せないか,,,「なんか爆誕させるぜHACKERTHON」を開催します.そのあとは当然宴会です.